こんにちは、湘南支部事務局長の今井です。先日湘南支部の第三回定例会が行われましたので、報告いたします。

今回のテーマは、オーストラリアで目の当たりにした弱小クリエイターの勝てる戦い方です。マーケティングの話って大抵専門用語が多くて、難しく感じませんか?

今回は専門用語を使わない、小難しくないマーケティングについて、お話ししました。

セミナー講師:湘南支部代表 田﨑慎也

湘南支部 代表 田﨑慎也

ギタリスト、映像クリエイター、WEBマーケターと多くの顔を持つアーティスト。

2008年にReyのギタリストとしてメジャーデビュー。数多くのアニソンやゲームソングを手掛けた。
2013年、解散後は川嶋あい、高橋秀幸などのライブやレコーディングのサポートを行う。

2015年にWEBマーケティングの世界へ足を踏み入れる。マーケティングやライティング、
YouTubeなど幅広く活躍。雑誌でタレントや表紙モデルとしての側面も。

現在は映像クリエイターとして、日本ミシュランタイヤ株式会社、奈良市観光PV、
静岡県地方創生PV制作を行う。2023年にはイギリス、オーストラリアと海外進出を果たし、
世界を相手に戦うアーティスト。

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マーケティング概論

マーケティングが苦手という人が多いと思います。ただ、マーケティングって時代に応じて変化していくものですよね。

闇雲に自分の商品やサービスを販売・提供しようとしても難しいですが、マーケティングを知って実践すれば、商品の売り方や見せ方の選択肢が増えます

知っているか知らないかで大きく変わってくるものです。

4つのマーケティング

マーケティングとは、ざっくり言うと以下の4つがあります。

  1. 相手を知ること(リサーチ)
  2. 何を提供するか(商品・サービス)
  3. どうやって提供するか(売り方・Web・リアル)
  4. 驚きを提供すること(サプライズ)

この4つを抑えていればマーケティングと言えますが、これだけではよくわかりません。それよりも、自分の商品やサービスがどこに需要があって、どこに売るかが大事になってきます。

マーケティングの種類はいくつかありますが、全て覚える必要はありません。結局のところ、他者を満たす価値を提供して初めてお金がいただけるのです。

マーチャントクラブ流のマーケティングは、相手の想像を超えていくこと、プラス1%の驚きを提供することです

JAPAN EXPOの実例から考えるマーケティング

次に、オーストラリアのJAPAN EXPOを通じて、マーケティングについて話していきます。

JAPAN EXPOとは海外で開催される日本の物産展のことで、日本のことが好きな外国人が多く集まるイベントです。

日本っぽいものを出せば売れそうですが、実は人気の有無がはっきり分かれていました

価格、カテゴリー、現物の有無、体験型かどうかで人気が分かれる印象です。

相手のことを知ることがマーケティングには大事です。自分が販売したい商品を求めている層がどういう層なのかを考える必要があります。

例えば、オーストラリアの人は割と服装は適当で、装飾品にもあまりお金を使わないそうです。日本で人気の服を持っていっても売れないかもしれません。 国が違えば考え方も違うので、そういった部分を知ることが重要です。

JAPANEXPOで売れたものと売れなかったものの違い

JAPAN EXPOで特に売れていたものは、食品、酒、イラスト(現物販売・その場で描くものが特に人気)、体験型のもの(習字体験など)でした。

一方で、売れていなかったものもありました。

現物がないものは手に取られにくく、後から送りますというものは引いていく人が多かったです。現地に行って触れて、そのものを買うということが大きいようです。

高価な装飾品は全般的に苦戦していました。特に300ドル(約3万円)のベルトは売れていませんでした。 値下げもしていましたが、あまり売れていませんでした。

また、日本のイメージとも違うものは苦戦していたようです。

日本と言えば漫画のイメージがありますが、イラストは漫画とは違うので、イラストを売っている人は苦戦していました。 現物の漫画はないのかということを、尋ねてくる方もいました。

世界に誇れる日本の漫画文化も、全部デジタルにして販売しようとすると滑る可能性があります。 みんながどう捉えているかをリサーチすることは重要だと思います。

マーケティングは好きな人を知りたい気持ちに近い

マーケティングという言葉にこだわる必要はありません。

結局は、届けたい相手に何をどうやって届けるのか、どうやって知ってもらうのか、体験してもらうのか、驚いてもらうのかを考えることがマーケティングです。

大企業の話とは別ですが、私たちができるマーケティングはそこではないでしょうか。

マーケティングは難しいです。うまくいくこともあれば、うまくいかないこともあります。でも、売ってみないと反応はわかりません。 だから売る必要性があります。

9年前に菅さんのセミナーを受けて印象に残った言葉

「誰を全力で喜ばせようか」という言葉は、9年前に菅さんのセミナーで聞いた言葉です。3時間のセミナーで覚えていたのはそれだけでしたが、結局はそこに行き着くしかないのだと思います。

オーストラリアに住んでいる人々が日本の商品をどうやったら手に取って、喜んで買って帰ってくれるかのか。

つまり、誰をどうやって喜ばせるかということです。

オーストラリアのジャパンエキスポに来る日本文化に興味がある人たちに対して、何で喜ばせるのか。体験してもらうこと自体に価値も喜びもサプライズも詰まっているんです。それがマーケティングなのだと思います。

好きな人に何をプレゼントするか、を考えてみよう

プレゼント

マーケティングは、好きな人に何をプレゼントするかを考えるのと同じです。

相手が何を求めているかはわからないけれど、 どういうものが好きなのかを知ろうとする。興味のないものを渡されてもいらないですよね。

結局は、相手に喜んでもらって、感動させて、買ってもらうことが大事です。

20万円の絵が売れるのも、そこに価値を感じて買う人がいたからです。 「誰を全力で喜ばせようか」という言葉にマーケティングが詰まっていると思います。

自分の商品やサービスは誰が喜んでくれるのか。そういう人だったらその人に送ればいいし、ウェブで探すなら色々試すしかありません。

マーケティングの本質は意外とシンプル

途中小難しい話もしましたが、マーケティング自体はそんなに難しいものでもありません。

自分がどうやって届けていきたいか。

突き詰めていくと難しくなりますが、それがマーケティングだと思います。

誰に何をどうやって届けるのか、そしてどういう驚きを提供するのか。 これが私たちが実践すべきマーケティングだと思います。

この講義を聞いて、マーケティングに少しでも親しみを覚えてくれたら嬉しいです。

今回の定例会の様子♪

今回の定例会の様子です。真面目そうな話してますが、笑いの場面も結構あって楽しい定例会です♪

マーチャントクラブ湘南支部とは・・・

国内外で活躍するビデオグラファー / アーティストの田﨑慎也が代表を務め、インド占星術を強みとしたビジネスアドバイザーの今井慶子が事務局長を務めるビジネスコミュニティ。

クリエイティブ × WEBマーケティングをテーマに、クリエイターが世界観を創造する場所を提供します。

そして、クリエイターがもっと生きていきやすい世界を作りたい。そんなコミュニティです。

  • クリエイターとして活動しているけど満足行く結果が出ていない
  • 低単価かつクラウドソーシングでの案件に疲弊している
  • クライアントへの価値の提案が苦手
  • WEBでの発信を強化したい
  • 夢とロマンを大事にしたい人

こんな人にぜひ来てほしいです。

月1回、第2火曜日20時より開催されるオンラインの講義定例会を中心に、実体験をもとにした学びの共有、悩みを共有できる仲間、ビジネスの原理原則と他者の基準の再確認、本気でクリエイティブに取り組んでいる時に挫けそうになる心の拠り所となるホームとなる場所を提供します。